※女装ユウジ



休日の午後2時過ぎ。
一氏によって一氏家に呼ばれた(呼び出された)財前は一氏のベッドの上に目を閉じて座っていた。


「ええで」


入室直後から有無を言わさずベッドに座らされ「目ぇ瞑れ、俺がええ言うまで絶対、目ぇ開けたらあかんからな」と断言していた一氏の許可がおり、財前は閉じた目を開く。


「どや、可愛ええやろ?」


そこには自身の髪色と同じ色で長髪のウィッグを被り、四天宝寺中の女子の制服のような服を身に纏った一氏が居た。


くるり。と一回転し、一氏は笑顔で財前に感想を求める。


「…なんすか、その格好」


「これな、次のお笑いライブで使う衣装やねん。この制服、いちおう手作りなんやで」


手作り。
見ればなるほど、布の面積には多少の左右差があり、女子の制服とは色の配色が逆になっていた。


「全部、ユウジ先輩が作りはったんすか?」


「そうや。まあ、ヅラはさすがに無理やってんけどな」


「はぁ…」


財前が気のない返事をすれば、一氏は財前の肩を掴むなり足を上げ、よっこらせと財前の膝の上に座った。 


財前は、膝に乗ってきた一氏を嫌がるような素振りは一切見せず、一氏の身体を支えるように一氏の腰へと腕を回した。


「なぁ、光」


「なんすか」


「俺、重たない?」


「平気っすわ」


「俺、可愛ええ?」


両手を財前の肩に置いたまま首をかしげるように傾け一氏が訊ねれば、財前は一度。一氏から目線を外し、そして再び一氏を見つめた。


「…可愛ええ、です。食うてもええですか?」


その言葉を聞くなり、一氏は嬉しそうに微笑むと了承の言葉の代わりに、自分から財前の唇を自分のそれで塞いだ。



「ん、……っん、う」


角度を変え、互いに舌を絡ませあいながらのキス。


口を閉じる事が出来ないないため、咥内に留めておけない一氏の唾液は、重力に従いすべて財前の咥内へと飲み込まれゆく。


飲み込みきれずに財前の口角から伝ったそれは唇を離すと同時に一氏のによって乱暴に拭われた。


拭うと、一氏は服のポケットから未使用のゴムを取り出し財前に渡す。


「服、汚したないから付けてや。…俺に」


財前は頷くと、ゴムの封を切り一氏に膝立ちさせるとスカートを捲り、トランクスを脱がせ、半起ちになっていたそれを緩く上下に扱ってからゴムを被せてゆく。


「ええですよ」



「ん。次はこっち、」


一氏は財前の膝に座り直すとその場でゆっくり腰を前後に動かしながら、人差し指と中指を財前の口に含ませる。


一氏はその2本の指が財前の唾液でどろどろになるまで舐めさせ、自分でも一度舐めた後、再び膝立ちになり自分の後項へと突き入れた。


「っく、…ん、は……」


片手を財前の肩に置き支えにしつつ、一氏は確実に項内を解していく。


その間、財前は一氏の頬に顎に首筋にと絶え間なくキスを繰り返す。


一氏はぐちゅ、と後項から指を引き抜くと財前のズボンのベルトを外し、ジッパーを下ろしてトランクスの中からすでに起ち上がっている財前のモノを取り出すと、そこに自分の後項をあてがい一気に腰を降ろした。


「――あ、ぅあ!あぁあっ」


「はぁ、き、つ…」


一氏が腰を落としきった所で、今度は財前が一氏の腰を掴みズンズンと下から突き上げてゆく。


「んあっ!や、ふぁっ…あ、あ、あっ!」


小刻みで、一定リズムの突き上げに、身体を仰け反らしながらも一氏は賢明に財前にしがみ付き、その振動に耐える。


「は、先輩、痛ない…すか」


「う、んぁっ!気持ち、ええよっ――あぁ、やぁっ」

財前の振動に合わせて、ガクガクと揺れる一氏の身体は、長髪のウィッグと女物の服を纏っているのでさながら男女の恋人のよう。


「ふ、ぁあ!お、くっ―奥当たっと、る、っん」


一氏の制服(みたいな服)の下は素肌。
財前は、片手で一氏の腰を支え、もう片方の手を素早く一氏の制服の下に滑り込ませると主張するように固くなった胸の蕾を摘んだ。


「ひ、う…あっあぁあ!」


「は、先輩。これ好きやもんな」


強く、より強く。指の腹で潰すかのように強くそこを摘めば、大袈裟なくらい一氏の身体は跳ね上がり、一氏の中はより財前を締めあげる。


「っ、やっ!イクッ…あ、も、あぁあぁああ!!」


「ん、くっ!」



そして、弾けた。
一氏の熱はゴムの中に。
財前の熱は一氏の中に。


達した余韻で息が荒くなる。
どちらも荒く、熱い吐息を吐き出し、一氏はぎゅうと財前に抱きついた。


「ひ、かる」


「は、い?」


「『うち、財前くんが好きやねん』」


「?」


突然、声色を変え、耳元でそう言う一氏に疑問の財前。


「すまんな、女やなくて」


「は、何言うとんのですか」


「あの子、可愛えかったなぁ」


「……!」


先程、一氏が真似た声色の持ち主は以前、財前に告白した女生徒のもの。


「…可愛えかったんや」


「ユウジ先輩」


財前は、自分に抱きついている一氏を引き剥がして一氏の顔を覗き込む。


「いやや、見んなっ」


「俺んとっては、どんな格好しとっても、先輩が。ユウジ先輩が、一番可愛ええっすわ」


ぐずつく一氏の顔に財前の手が添えられ二人の顔が近づいてゆく。





二人が唇を合わせた時、財前を飲み込だままの一氏の中が、財前の愛を主張するかのようにぐぷり、と音を立てた。



財前を溺愛する、カワイイヒト。



【後書き】
一氏を愛する財前。
財前を愛する一氏。
大好きです^^
そして、言わずもなが自分の表現力の稚拙さに涙(;_;)
素敵企画に参加させていただき、ありがとうございました!
(●´∀`●)/{財ユウ万歳!!