《唐突だが》

「先輩ー」
それは、蒸し暑かった夏を乗り越え漸く涼しくなりかけた日の事だった 何時ものように一氏は後輩指導の為にと部活へ駆り出され、ぶつくさ言い乍も金 色とのダブルスが出来てご機嫌だったのだが
「なんや?光」
年中不満顔しかして居ないのではないかと疑いたくなるような己の後輩が眼に移 ったかと思いきや
その対象は何時になく楽しそうな表情で歩み寄って来た

「……先輩見てたら立って来たんスよ。ヤらせてくれません?」
良い事が有った後は悪い事が起きると云うが…これはあんまりじゃ無いんだろう か
しかもそんな、普段見せないような笑顔で

(くそ…っ不覚にもトキメいてもうたやないか!)

とは言え、自分かて後輩指導とは言え体力を大量に消費したのだ。
いくら何でもこの体で恋人と交わるのは難しいし、イコール明日は家に居なけれ ばいけないと云う事であった。
無論、相手が学校なら全然大丈夫だが残念な事に今日は金曜日
つまり、恋人が風邪とでも理由を付ければ金土日と三日間、一氏はベッドの上で 終始愛されなくてはならない

「む、無理や!腰立たんくなる」

「……何や、立たんくなる程ヤって欲しかったんスか?ほならそうと言って下さ いよ」

失言だ。確実に失言だ
矢張り中学生は体力も精力も有り余っているのか、獣のように交尾の相手を見つ める眼差しにゾクリとする
「(…俺Mや無いのに)そういう意味や無い…」
と、最後まで言い終わらない内に財前の丹精な顔が近づく

「少し位黙って下さい」
幼い癖に既に色香を漂わす相手に心底惚れてしまっている自分が憎らしいと思い 乍も一氏は恋人に任せ
手を握りしめる

早々に帰宅すればお互い暑さでベタついた体も気にせずに相互の唇を貪り合った

キスをして、抱き締め合って

まるで純愛みたいに思えるけど自分達のしている事は許される事の無い本気の遊 びだ。

一氏を押し倒し己の下へと組み敷いた財前の瞳に映る恋人は酷く美しく
イケナイ事だと脳が理解するのを麻痺させるには充分な光景だった

「(綺麗過ぎて、吐き気がする)ユウジさん……」

耳元を掠める相手の低い声と吐息に確実に興奮しながらも一氏は身を任せた

「あっ……ふ、ひぅ…んんッ」
大きく足を開かされ天井へと伸ばされた足はビクビクと痙攣し
ヌルリとした財前の舌が快感を誘った
本来性器を受け入れる筈では無い場所はヒクヒクと開閉を繰り返して淫らに誘う
財前はその痴態を見るとペロリと自らの口端を舐めた

「厭らしいっスね?此処、もうこんなに成ってますわ…」
水音を響かせ乍財前の舌が一氏の秘部を犯して行く
「やっ……んぁあッ」
真っ赤に染まり柔らかく成った秘部から財前の唾液を垂らす姿はまるで女性の様 だった

奥へ奥へと財前の唾液が流れ込んでくれば流石の一氏も耐え切れなく成ったのか 、無意識に腰は揺れ出した

「(エロい…)ね、そんなに気持ち良えんスか?」

吸い上げる様に秘部を舐め回すと一氏と目が合う
恥部にまみれた瞳を見詰める度に攻撃心を高められた財前は少し一氏の足を上げ 、己の肩に乗せ
それが挿入の合図だと分かれば一氏が少し暴れ出した

「ちょ、ちょい待ち!ちゃんと指で慣らしてから…っ」
「キツい位が気持ち良えんで」

非情に恋人の頼みを見捨てる財前の目にはもう、欲望のままに相手を欲する事し かインプットされて居なかった

グチュッと卑猥な音を立てながら財前のペニスは一氏のナカを突き進む

「い…っんはァッ、あっ…んああっ」
快感に慣れてしまった一氏の体では既に痛みが快感に変更され喘ぐ事しか叶わな かった

「此処、は……?」
探る様に一氏の胸に飾られた紅い実を吸い上げる
「ひう、んっ」
上と下同時に与えられる快感は物凄いらしくしゃぶられて居ない右の乳首がピン と立ち上がって居た

指で慣らしていない為か何時もより確実に締め付けの強い一氏に追い立てるよう に財前は前立腺を突く
酷く水音が洩れ一氏の耳までもが犯されるがそれすらま快感へと変えながら真っ 直ぐ足先が伸ばされる

「あっ、んんッふ……ひん……あ、や、っ」
赤く熟れた自身と乳首を揺らしながら自らも腰を振る一氏は淫乱以外の何物でも 無かった
「っく……先輩可愛えっスわ」
堪らなく可愛らしく思えた一氏を抱き締めるように腕の中へと納め何度も口付け る
「は、あ……」
滴り落ちる汗と涙が混じるだけで暑いのに、唾液が絡んで一氏の顔はぐしゃぐし ゃだった
それすら可愛いと思ってしまう財前は大分病気なんだろうが

「先輩、好き」

呟いた言葉は口付けに呑み込まれた

チャプン、とお湯を跳ねさせながら暖かい浴槽に二人して浸かる

「……っケツ痛……」

いきなり突っ込まれた痛みは尋常では無いらしく苦痛に顔を歪めながら一氏は財 前を睨みつけた

「まぁまぁ、気持ち良かったやろ?」
未だ余裕綽々な笑みを浮かべる後輩にムッとしながらも唇を尖らせる
「痛いんは嫌や云うたやんけ!」
疲労に体を蝕まれてはいるもののこうして暖かい湯船に体を沈めれば
多少なりと楽になるのは若さ故なんだろうか

「ふうん……そんな事云うんや?先輩」

ギャーギャーと喚き出す先輩にイラッと来たのか一氏を膝に乗せた財前は一氏の 体を少し持ち上げると
また元気になりだした自身を秘部へとこすりつけた

「え?ちょ、待っ…………」

「第二ラウンドは風呂場…ってのも、良えな?」

「い、嫌やぁぁああ!!!」

この3日後、泣きはらした目で登校した一氏とは逆に

明らかに機嫌の良さそうな財前の姿が目撃されたとか。

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あとがき
ZxY Adlut Project企画おめでとうございます
とても楽しく執筆させていただきました。
山無し意味無し落ち無し(笑)をテーマにユウジを泣かせたかっただけの小説で す
こんな素敵な企画に参加させて頂き、有難うございました!
お粗末様です